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【平昌オリンピックの憂鬱 その1】 [雑学]

【 平昌オリンピックの憂鬱 その1 

 

5月に入り、ウィンタースポーツは今季のシーズンを終えて一段落です。浅田真央、村上佳菜子ら一世代を築いた選手たちの引退は寂しい限りですが、残りの選手は一年後の平昌オリンピックを見据えて準備に余念がありません。スピードスケート、フィギュアスケート、スキーのノルディック種目など、メダルが期待される選手たちは、すでに世界のトップレベルの成績をあげていますが、それに満足せず、さらに一年後に向けて調整を進めています。来年のオリンピックこそが本番であり、今年の大会はその前哨戦ということでしょうか。

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しかし、韓国で開かれる初めての冬季オリンピックには少し不安があります。以前、このブログで取り上げた、雪が降らないとか、設備の建設が遅れている・・という問題ではありません。それらの技術的問題については、今年のプレ五輪的な大会で、かなりの問題が解決したことが分かりました。

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私が心配するのは、韓国の政治的な問題です。朴槿恵大統領が罷免されたのは仕方ないとして、その後の大統領が誰になるかが気がかりです。左派系の文候補と中道の安候補、洪候補の戦いとなる見込みですが、誰が勝っても、圧倒的な支持を得ることはできません。国論は二分され、全ての政策で多くの反対派が足を引っ張る状況下での国政運営となります。

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分裂する国論を統一するのに都合がいいのは国外にある共通の敵です。つまり反日を徹底すればいいのです。文候補も安候補も、他の候補者たちも反日の姿勢を隠そうとしません。他者に対する恨み・つらみ・・ネガティブな感情を、ひたすら声高に語るのは自分を貶めることにつながる・・というのは日本人の発想です。韓国には、むしろそれを語らないことが自尊心を傷つけることになるという倒錯した発想があります。

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国論が割れた時、あるいは不都合な問題が生じて国民の目をそらしたい時、韓国のリーダーは反日を道具に使います。歴代の政権は、政権末期になって指導力が衰えた時に、反日をカンフル剤として用いましたが、朴槿恵前大統領は、政権の早い時期から反日をフル活用しました。外遊すれば、相手国との諸課題を協議するより先に、70年以上前の日本の悪口をとうとうと語る告げ口外交に終始し、相手国を呆れさせます。さすがにアメリカが圧力をかけて、日本と和解し、反日をトーンダウンさせた直後に彼女は弾劾されて大統領の座を追われ、訴追されました。韓国の人々は、反日が足りなかったから失敗したのだ・・と思うかも知れません。

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そういう訳で、文候補が当選しても安候補が当選しても、或いは洪候補が当選しても反日活動まっしぐら・・の行動を取るのは明らかです。既に合意した国家間の約束や、ウィーン条約など眼中に無く、場合によっては1965年の日韓基本条約さえ、ひっくり返そうとするかも知れません。その中でピョンチャンオリンピックが開かれるだとすれば、憂鬱なことです。

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国家間の政治問題や政治的スローガンをオリンピックに持ち込むのはオリンピック精神に反しますが、逆に韓国の人は、スポーツの国際大会は政治的主張をするいい機会だと考えます。

過去の国際試合では、野球で勝利した韓国チームはマウンドに国旗を立てて、相手国を侮辱しました。日韓のサッカーの試合では観客席に「東日本大震災をお祝いします」という大きな横断幕が登場しました。

http://blog.livedoor.jp/janews/archives/6111284.html

セレッソ大阪は抗議しましたが、試合を続行しました。私が監督だったら、その瞬間に選手を引き上げ、試合を放棄します。震災の犠牲者のことを考えれば、そのまま試合を続行することは私には無理です。

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無論、韓国人全員がそんな破廉恥漢という訳ではありません。しかし、少なくともしばらくの間、周囲の観客も主催者も警備員もその横断幕を放置し、幕を掲げる人たちを制止しませんでした。つまりスタジアムの韓国人全員がその横断幕を許容していた訳で、全員が共犯です。露骨で下品な形で反日感情を表すことを是としたのです。

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ピョンチャンオリンピックは、ルールよりも、マナーよりも、過去の約束事よりも、現在の感情を優先する人々が催すオリンピックです。何がおこるか分かりません。

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慰安婦問題で日本政府と最終的かつ不可逆的な決着をした朴政権は、少女像を撤去できませんでしたが、それが不適切な存在であることは、対外的には認めました。しかし次の文大統領または安大統領は、最初から少女像の存在を肯定するでしょう。それどころか、数を増やし、オリンピックの聖火台の横に設置するかも知れません。さらにその隣に徴用工の像も立てるかも知れません。開会式の入場行進では、熊本地震を祝福する横断幕が飾られるかも知れません。しかも民間人がそれをするのを見て見ぬ振りをするのではなく、国家が認めてそれを行うかも知れません。何とも憂鬱なことです。

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全てのスポーツの試合で、アウェイでの戦いは不利になります。審判までも影響され、ボクシングではホームタウンデシジョンなんて言葉もあります。しかし、韓国の場合、審判への干渉・懐柔・恫喝の度が過ぎます。過去のソウルオリンピックでも、日韓共催のサッカーワールドカップでも、この問題は(日本以外では)報道されましたが、ピョンチャンオリンピックでは、審判の採点で決まる競技が多く、特に憂慮されます。

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その中で試合に臨まねばならない日本選手は大変でしょう。キムヨナとの比較で、(韓国とフジテレビに)不当に貶された浅田真央選手が、オリンピックの前に引退を表明したのは、賢明な判断だったかも知れません。

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しかし、韓国政府と韓国国民によるマナーに反する反日行動は、このオリンピックの問題の一部に過ぎません。本当の問題については次号で触れます。

 

以下 次号


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