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【 無人潜水艇奪取 その2 】 [中国]

【 無人潜水艇奪取 その2 】

 

昔、中国の漢級の原子力潜水艦が日本の領海を侵犯し、海上自衛隊に追いまくられたことがあります。 自衛隊はソノブイなどの探査装置を駆使して、一度も潜水艦を見失わず、一方、潜水艦は難しい海底地形を一度も間違わずに操艦して、日本の領海を脱出しました。 双方あっぱれな実力を示す機会となったのですが、その時、中国側の対応がちょっとした話題になりました。

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中国海軍は問題の海域に水上艦を派遣し、日本のP-3Cが投下した使い捨てのソノブイが沈む前に、せっせと回収して自国に持ち帰ったというのです。ソノブイの中身は海中探査用のソナーと無線通信装置です。それほど高度の機密が入っているものではありませんが、中国にとっては貴重な取得物であり、情報源だったのかも知れません。 この行為は厳密にはドロボウですが、日本側に回収の意図はなく、やがて沈む運命だったので、それを回収しても、文句は言えないですね・・・と元海上自衛官は苦笑いします。

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中国軍はいろいろなところでゴミを漁り、情報を集めています。 航空機の例を考えます。 

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実は歴史上ただ1回だけステルス戦闘機が撃墜されたことがあります。 コソボ紛争の際、米国のF-117が撃墜されたのですが、中国はその残骸を手に入れました。

また、オサマ・ビン・ラディンのパキスタンの屋敷を急襲し、彼を殺害した際、ステルス性能があるヘリコプターが1機不時着して放棄されましたが、この残骸も中国がちゃっかりと入手しています。 それによって、ステルスの技術を習得し、中国はステルス戦闘機J-20を開発したとされています。実際にはそのステルス性能(レーダーに映らない性能)には疑問符がつきますが、いずれにしても過去の米軍兵器の残骸をうまく活用して自分の武器開発に役立てています。

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その手の情報収集は、全ての国家が行っており、中国だけがそういう情報収集手段、(つまり、拾い物や、盗んだ品物から機密情報を漁る方法)をとっているではありません。 しかし、白昼どうどうと、明らかに他人の所有物である装置を横取りする・・という神経は、中国ならではかも知れません。

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そういう強引な行為を可能ならしめるのが、国家の実力だ・・と考えるなら、やはり厚顔無恥のそしりを免れません。 あるいは恥ずべきことと承知で、行っているのかも知れません。でも、あの無人潜水艇にそれほどの価値があるとも思えませんが・・・。

 

今年はやったTVドラマの名前 「逃げるは恥だが役に立つ」をもじって言えば、「拾うは恥だが役に立つ」というところでしょうか?

これを中国語で言えば、どうなるのかな?とくだらないことを考えます。

揀東西是害羞很多 可是有用 でしょうか?

それとも

偸盗東西是害羞很多 可是有用 でしょうか?


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