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【 世の中に蚊ほどうるさきものはなし その2 】 [医学]

【 世の中に蚊ほどうるさきものはなし その2 】

 

今、熱帯・亜熱帯の諸国だけでなく、世界中で伝染病を媒介する蚊を駆除する運動が盛んです。気候の温暖化に加え、世界中を飛行機で移動する人々が増え、感染症の罹患者が猛烈に増えているからです。マラリア・コントロールとでも言うべき運動ですが、特に今年話題となったのは、マラリアではなく、世界中で急に有名になったデング熱対策です。 シンガポールでは役人が各家々を回って、ボウフラが湧きそうな水溜りを見つけると罰金を取るそうです。

デング熱を媒介するのは、ネッタイシマカやヒトスジシマカという、ごくありふれた蚊であることが問題です。(しかし、モスキートGメンとは・・)

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ご存知の方も多いでしょうが、シンガポールはファインカントリー(Fine Country)と呼ばれます。道にはゴミひとつ落ちておらず、家のペンキは鮮やかで、出窓には花が咲き乱れる美しく素晴らしい(fine)国だからですが、一方で、ゴミを捨てたり、唾を吐いただけで罰金(fine)を科せられる厳しい国だからでもあります

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しかし、そのシンガポールといえども、水溜りで罰金は厳しかろう・・と私は思います。

それに、シンガポールのこの政策はきっとうまくいかないだろうと、考えるのです。

なぜなら、日本と違い、シンガポールにはマレーシアからもインドネシアからも蚊が飛んできます。(インドネシアから来るのはかなり大変ですが)。一国だけが張り切ってもどうしようもないのです。

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他の国も、同様に蚊を減らす対策をとっていますが、うまくいきません。相手は広大な国土に、それこそ無数にいるのです。水溜りも無数にあります。DDTは禁止されました。先進国であるアメリカでさえ、西ナイル熱を媒介するイエカやヤブカを駆除できていません。

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ではどうするべきか? 蚊というひとつの種を滅ぼす・・という驕った思想を排除し、蚊と人間の生活圏を分離するのだ・・という発想が現実的です。

例えば、蚊帳を吊って、蚊が人の空間に侵入しないようにするとか、日本の三大発明のひとつである蚊取り線香を蚊遣りに使って、蚊を近づけない・・という方法があります。

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蚊帳は優れた防虫手段であり、蚊だけでなく他の吸血性昆虫から人を守ることができます。例えば、恐ろしい眠り病を媒介するツェツェ蠅からも人を守ります。さらに除虫菊から抽出したピレトリンを蚊帳に染み込ませておけばなお結構です。最近の蚊帳は品質・性能が向上し、通風性を最大限確保して、かつ丈夫です。だから日本製の蚊帳を衛生害虫に苦しむ暖かい国々に贈ろうという考えがあり、実行もされています。

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でも、なかなかうまくいきません。一部の国ではせっかく贈った蚊帳を漁業の網に使っているそうです。うまくいかない根本の理由は衛生害虫に対する意識の違いというか、鈍感さであると私は思います。 つまり、どれだけ、人々が蚊を嫌うかということです。

蚊や蠅を嫌な虫と考え、積極的に忌避したいと考える人は蚊帳や虫除けスプレーを用います。しかし、生まれた時から当たり前に蠅や蚊が多数飛び回っている環境で暮らしていれば、蠅や蚊の凶悪さに対して鈍感になります。すると蚊帳はひたすら面倒くさいものになります。

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例えば、日本人なら、蠅のたかったご飯は、なるべく食べたくありませんが、一部の国の人達は、真っ黒に蠅がたかったご飯を気にもせず、そのまま食べます。蠅だけでなく蚊についても同じ事が言えます。オヒョウなどは、せめて赤ちゃんだけは蚊帳の中で寝かせるべきだ・・と思うのですが。

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一方、蚊取り線香は、有効な手段ですが、お金がかかります。それにピレトリン耐性の蚊もそろそろ登場しています。

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ではどうするか?

荒唐無稽な発想ですが、オヒョウなら各家々の入り口にレーザー光線の銃を置き、空中を飛来する蚊を撃墜するのです。それで家の中には蚊のいない空間を確保できます。

ばかばかしいと思われる方もいるでしょうが、既に実験は大成功しており、量産すれば光線銃は150ドルほどで製造できるそうです。後は乾電池が1本あればOKです。http://wired.jp/2010/02/13/%e8%9a%8a%e3%82%92%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%82%b6%e3%83%bc%e3%81%a7%e6%8d%95%e6%8d%89%e3%83%bb%e8%bf%8e%e6%92%83%e3%81%99%e3%82%8b%e8%a3%85%e7%bd%ae%e5%8b%95%e7%94%bb/

http://lasers.jp/laserquest/?p=390

http://zoolbox.net/2012/04/%e6%9c%80%e5%bc%b7%e3%81%ae%e8%9a%8a%e5%af%be%e7%ad%96/

レーザーで蚊を落とすことは、ICBMを落とすよりずっと簡単らしいです。このおかげで、天然痘についで人類はマラリアにも勝利するのです。ちなみに犬小屋にこのレーザー光線銃を設置すれば、フィラリアも予防できます。

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アフリカの低所得層の人々には、50ドルはちょっときついのですが、上等な蚊帳だってそれくらいはします。豊かな産油国や国連が支援すればいいのです。日本だってユニセフや日本財団があります。最近、その金満ぶりで顰蹙を買っている中国だって、戦闘機や人工衛星を撃墜するレーザー砲の代わりに、蚊を撃墜するレーザー銃を量産して配ればいいのです。アフリカから感謝されますよ。

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いや中国なら、アフリカに贈る前に、まず自国内でこのレーザー銃を配るべきです。かの国の南部では今でも乙型脳炎というコガタアカイエカが媒介する病気が多く発生します。そう、乙型脳炎とは、日本では本当に珍しくなった日本脳炎のことです。

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「今時、先進国には乙型脳炎やマラリアはありませんよ。それらの病気が無いことが先進国の証です」と習近平氏に伝えてあげれば、先進国への脱皮にやっきになっているかの国は、すぐに衛生害虫駆除に乗り出し、たちまち成果をあげるでしょう。

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ちなみに、自称先進国である隣の半島の国では、まだ多くの人が毎年マラリアに罹患しています。パククネ女史には「反日より先に、マラリア対策を行って国民を幸せにしてはどうかね?」と問いたいのですが・・。


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