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【 任邦の消滅 】 [雑学]

【 任邦の消滅 】 

先日、川崎のご隠居の家に一晩泊めていただきました。彼は、コメントはしないのですが「笑うオヒョウ」の読者であり、鋭い指摘もあります。今回もオヒョウのブログの珍説について、異論というより、別の解釈もある・・との指摘がありました。

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1.一富士、二鷹、三茄子の理由についての解釈

ご隠居が語るには、「3つとも仇討ちと関係がある。一富士は曾我兄弟の仇討ちだし、二鷹の鷹は赤穂浪士の討ち入りのこと。つまり浅野家の家紋が鷹の羽だから。三茄子は、荒木又右衛門の鍵屋の辻の決闘である。決闘は伊賀で行われ、茄子のヘタはイガイガしている・・・・。

オヒョウの親父ギャグに近い、ダジャレの発想ですが、江戸期の庶民の間では、ダジャレのような謎かけが粋だった可能性もあり、否定できない説です。

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2.やはり任邦日本府は無かったと考えるのが定説に近いのではないか?

これについては、Y博士からも同趣旨のコメントをいただいています。中国、韓国におもねった歴史観でなく、中立の立場から議論して無い可能性が高いというのなら、それを採用すべきでしょう。

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「存在しない・・という事の証明は悪魔の証明」と語ったのは、ロッキード事件で灰色高官とされた、佐藤孝行氏の言葉ですが、確かに存在しなかったと主張する韓国側は、存在しなかった証拠を示さねばならないのですから、困難な作業となります。 敢えて証明困難な主張をするというのなら、むしろ信用すべきでは・・・という事にもなるでしょう。

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学会の定説を否定して、勝手な持論を展開しても、信用を更に下げるだけです。 このままでは、「笑うオヒョウ」は「笑われるオヒョウ」になってしまいます。 なに?もう充分に笑われているし、もう十分に信用を失っているって?まあ、その通りかも知れません。既に書いたブログは訂正しませんが、任邦の件は、しばらく触れない事にします。

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と思ったところで、意外な雑誌で、同じ問題についての文章を読みました。

雑誌の名前は「週刊アスキー」。どちらかというと初心者のパソコンマニア向けの雑誌で、書いているのは神足裕司氏です。彼は同誌の2月2日号の「世界史にみる真の歴史とは?」という文をしたためています。

( ここからは、川崎のご隠居の話ではなく神足裕司氏の話です )。

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しかし、彼の文の論旨が支離滅裂なのです。ポイントを示しますと、

・自分は山川の日本史の教科書を学んだが、その為に歴史が嫌いになってしまった。

・嫌いになった理由は、すっきりしない書き方で、歴史の真実に迫っていないからだ。

・お正月に、NHKで放送されたETV特集「日本と朝鮮半島2000年」という番組の内容は(明解で)かいつまんで話せる。

・それによれば、蒙古来襲ぐらいまで、日本は東アジアの片隅にある田舎で、表舞台には登場しなかった。 それについて怒っているブログもあるようだが、そんなものかと納得できた。

・この番組の視聴率は、(自分の身の回りでは)9割を超えており、影響は大きかった。このお陰で今年は歴史ブームになるかもしれない。

・これまでの戦争責任がどうこういうばかりの歴史は今年あたり変わるのではないか?

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神足氏は、オヒョウと同世代のコラムニスト(雑文家)ですが、その書く内容は多岐に亘り、実に様々です。パソコンについて、初歩的な内容の文をしたためたり、ある時は自分のベンツ自慢をしたりして、一貫したものはありません。 なんだか「笑うオヒョウ」みたいです。そして共通しているのは、文章の中身が浅く、専門的な記述が無い事です。

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オヒョウも山川の歴史教科書で育ちましたが、歴史などは、多面的な見方があって当然であり、いろいろな意見を併記するのが良心だと思っています。 例えば、原爆投下を、米国の教科書では、戦争を早く終結させ、それ以上の戦争犠牲者を出さない為に有効だったと、肯定的に書いています。 一度でも、被災地の惨状を見ていれば、とても言えない意見ですが、それがアメリカの教科書です。 だからいけないというのではなく、歴史とはそんなものだと思います。だから山川の教科書を否定しません。

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私は山川の教科書で歴史が嫌いになった訳ではありません。単に成績が悪かっただけ・・・です。むしろ、問題視すべきは、一方的な観点で眺めて作成した歴史番組です。 一つの視点に立って、それに都合の良い事実は誇張し、都合の悪い資料は捨象するTV番組の制作は極めて危険です。当たり前ですがTV番組は画像と音声で働きかけてきますから、その印象は教科書を読む場合より遙かに強力です。そして視聴者が自分自身で考え、判断する機会を奪います。TV番組を見て、「まてよ?」と思う人は少数派なのです。

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神足氏は、日本が自虐史観にたって、反省ばかりする風潮がこの番組を機会に変わるのでは?と期待しています。その思いはオヒョウも同じですが、この番組の内容を肯定したら全く逆の方向に行きます。

彼はこの番組の主張を理解していないのか?

以前のブログの繰り返しになりますが、このETV特集では、朝鮮は常に無辜であり、芸術文化面でも優れており、犯罪を犯したのは日本、文化的に遅れていて朝鮮に啓蒙されたのも日本・・・という考え方で統一されています。この番組の影響を受ければ、ますます自虐史観に固まってしまいます。 

神足氏自身、この番組の内容を肯定して、伊藤博文が韓国を併合するなどひどい事をした・・と書いています。(彼は、伊藤博文がどういう考えで、何をしたか詳しく知っているのか?)

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オヒョウは歴史を考える際、物証というものをある程度までしか信用しません。 

例えば南京の大虐殺記念館には、虐殺に立ち会った日本兵が綴ったその時の日記が、証拠品として置かれています。しかし、その日記はボールペンの横書きで左から右へ書かれ、そして現代仮名遣いで書かれています。でもだからといって大虐殺を否定したりはしません。規模の違いはあるにせよ、殺戮はあったのだろうと思います。好太王の碑文だって、誰がどう改竄したか分かったものではありません。現物は、大陸側にあるのですから。

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なぜ彼は、論旨が一貫せず、浅い内容の文を出版物に載せるのか?

これは不明ですが、載せた雑誌が初心者向けのパソコン雑誌というところに、彼の悲しさがあるかも知れません。彼は、そのNHKの特集について、ブログで怒っている人もいる・・と書いていますが多分それだけは真実でしょう。誰のブログかは不明ですが。


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