【 ゴンズイ玉 その2 】 [雑学]
【 ゴンズイ玉 その2 】
ゴンズイ玉を眺めていると、自然科学の面からも、社会科学の面からも、いろいろ考えるヒントを得ます。
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2. ゴンズイ玉に集まっている個体数はどれくらいか?魚の群れの個体数は、その時、その時で違います。捕食者の群れに遭遇してしまえば、食べられて個体数を大きく減らしますし、全滅することもあります。
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ゴンズイの場合、強い毒を持つので、好き好んで食べる魚もないでしょうから、群れの大きさは、あまり変化しないかも知れません。オヒョウが見たところでは、ゴンズイ玉の個体数は、数十尾から数百尾であろうと思います。
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ゴンズイ玉を構成する個体が、一尾のメスの卵から孵った兄弟だけで構成されているのか、それともアカの他人(他魚?)も混じっているのか?不明です。そもそも餌の確保、外敵からの防衛、交尾の相手の確保 等、いろいろな理由で、動物の群れの最適の大きさというものは決まります。ゴンズイの場合は、棲息する磯浜の条件によって変わるはずです。そしてその条件から外れた場合、群れは分解するかも知れません。
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ミツバチの場合は、群れが大きくなると、女王蜂が複数になり、群れが二つに分かれます。分蜂という現象で詳しく研究されています。 しかし海に暮らす魚の群れが分割する現象はあまり研究されていません。オヒョウは、ある大きさまで群れが巨大化すると、あるタイミングでカタストロフィックに分割するのでは?と思いますが、全く根拠はありません。
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では大きなゴンズイ玉が、分割して複数の群れになることはあるのでしょうか? ある種の外乱が引き金となって、群れが分割する可能性はあるかも知れません。 例えば大型の魚がゴンズイ玉の中央に飛び込んできた場合、群れは二つに分かれるかも知れません。その有様を見たことはありませんが・・・。
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今から100年近く前、235の質量数を持つウラニウムと、239の質量数を持つプルトニウムに高速中性子をぶつけると原子核が割れて、さらに高速中性子が発生し、連鎖反応が起きる事が発見されました。そして早速、その発見は人殺しの道具として利用されました。広島と長崎の上空で、爆弾として炸裂したのです。
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もしゴンズイ玉を分割しようとして、人が手を突っ込んだりしたら、たちどころに刺されて痛い目にあうでしょう。 しかしゴンズイに言わせれは、人間の方がはるかに凶悪な道具を持っているではないか・・ということになるでしょう。
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