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【 青年と少年の格差問題 その2 】 [政治]

【 青年と少年の格差問題 その2 】

私の提案は、大学の学費をもっと高くすることです。その一方で学生への奨学金制度はもっと手厚くし、給付額を増やすべきというものです。かつ貸与分を減らして給与分を増やし、返済時の負担を軽減します。単に学費免除に留まらず、俸給生活者としての面も持たせてはどうか?という提案です。

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そんな事をすれば大学進学者とそうでない人の不公平がますます大きくなるではないか?ということになります。 その対策は・・・・、受給資格を厳しくすることです。多くの人に機会を与える代わりに、本当に勉強にいそしんでもらうのです。少しでも成績が落ちたり、勉学の態度が怠惰と判断されたら、たちまち給付をストップする仕組みにするのです。

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そうすれば、大学へ行かなかった人から大学生がやっかまれることもなくなります。

世の中には、本当の秀才・優等生だけがありつける奨学金があります。主に民間の団体が提供するものですが、それらの奨学金では、奨学金を貰っているという事自体が一つの誇り、あるいは優秀であることの証明になります。

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例えば、竹中工務店がスポンサーとなる「竹中育英会」の奨学金は、どの大学でも学部でトップクラスの成績でなければもらえません。 勿論、オヒョウの成績では貰えませんでしたし、私の学部・学年では誰も資格者がいなかったはずです。東大だの京大だのという、大学のブランドで秀才か否かを測るのではなく、どの奨学金を貰っているかで、その学生がどれだけ優秀かを測る物差しもあるのだ・・と私は知りました。

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調べてみれば、外国には、その種類の奨学金がたくさんあります。米国の大学は一般に授業料が高いのですが、優秀な学生は皆奨学金にありついて通うのです。 秀才だけが貰える奨学金の同窓会は、一種のエスタブリッシュメントの集いになっています。

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奨学金は、別にエリートを養成するためのシステムである必要はありません。勉学を志す人には、等しく機会を与えるシステム、そして進学しなかった人との間に不公平が無いようにするのが奨学金です。でも限られた国の文教予算の中で、どうやって奨学金の充実を図るか?

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私はバラマキとも言うべき、海外から日本への留学生に支払う給付金を減らすべきだと思います。

海外の人々に今の日本を知って貰い、日本への理解者を増やすために、膨大な数の外国人留学生を日本は受け入れています。しかし、日本政府の意図に反して、日本への理解者は増えていません。その詳しい議論は別稿に譲るとして、この留学制度は、実際には留学の名前を借りた出稼ぎ労働者に利用されたり、潰れかかった地方の短大の経営を支えるために使われています。

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例えば、今、日本に留学してくる中国人学生は、フルブライト奨学金を貰って米国に留学する人ほどエリートではありません。外国から日本に来る留学生の学力審査は、あってないようなものです。そして日本に留学して、日本が普通の平和な国であることを認識したとしても、帰国した後に、彼らが親日派になるとは限りません。

そして彼らの発言力は限られます。今、中国社会に蔓延する現実離れした日本脅威論を修正し、たしなめる力もありません。

かつて、中国から日本へは多くの留学生が訪れ、両国のかけはしになりました。仙台医専に留学し、小説「藤野先生」を著した魯迅がその代表ですが、もうそんな時代ではありません。 それなら、外国人留学生に回す奨学金を日本国内で学ぶ日本人学生に振り当ててはどうでしょうか?

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奨学金で学費の心配はないけれど、厳しい学習を求められる大学生、大学へいかなくても不公平感を感じずにすむ社会、大学名のブランドではなく、本当の学力で評価される社会・・・、どれも奨学金制度の改革だけでは実現しない事柄ですが、それに向けて政府は知恵を絞るべきです。

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そうすれば、スキーバスの事故が起きても、ひがみのコメントは出ないはずなのです。 少なくとも大学や就職内定先などで、つまらないコンプレックスを感じることは無くなります。 もっとも、最後の恋人の有無については・・どうしようもありませんが。


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