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【 芋の毒 】 [雑学]

【 芋の毒 】

 

いささか旧聞で申し訳ないのですが、神戸市の小学校で、学校の畑で栽培したジャガイモを食べた児童が集団食中毒になったそうです。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012499532.shtml

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201907/0012500006.shtml

 

ジャガイモなら、私も半世紀も前ですが泉野小学校の畑で育て、蒸かし芋にして食べた記憶があります。実家が農家の野村先生は、芽の付近には毒素があるから、丁寧に切り取って料理するように指導されたのを記憶しています。

 

今回の原因は、まだ毒の抜けきらない若い芋を食べたか、毒が集まる芽の部分を食べたかでしょう。

 

今回の食中毒の原因が、ジャガイモに含まれるソラニンなどの毒素によるものか、最終的な判断はまだですが、少し気にかかることがあります。

 

昔の子供たちは、野の草花や野菜の毒についてそれなりに知っていました。キツネノボタンを学校のウサギに与えたりする子供はいませんでしたし、ヒガンバナの根にはアルカロイドの毒があり、食べたら死ぬと教わっていました。野村先生は「しかし、彼岸花の根にあるデンプンは上等で、デンプンをよく洗って、水溶性のアルカロイドを流せば貴重な食料になる」と言われました。しかし、デンプンを水洗いするとは・・どういうことか?と子供の私はいぶかしく思った記憶があります。

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そのジャガイモの毒であるソラニンですが、近い将来、無くなるかも知れません。遺伝子編集技術によってソラニンを含まないジャガイモが登場するかも知れないのです。

先日のNHKの教養番組で、遺伝子編集技術について紹介していました。

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そのNHKの番組では、人々が不安を感じている遺伝子組み換え技術と、今回とりあげる遺伝子編集は違う技術であり、遺伝子編集では予期しない悪い形質が発生する可能性はなく安全だ・・と説明しています。視聴者の遺伝子工学に対するアレルギーを和らげ、社会に受け入れてもらおうとする意図が透けて見えますが、そのNHK記者の知識は付け焼刃の一夜漬けのようで、説明する内容がいまひとつよく理解できません。自分自身が良く理解していない場合、他人に説明することはできない・・という法則を証明する形になっています。

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理屈はともかく、遺伝子編集には、いいことがたくさんあり、人類に福音をもたらすものだ・・と女性記者は説明します。

例えば、トマトでは健康にいいギャバを多く含む新品種を開発中だし、ジャガイモでも毒素であるソラニンを含まない新品種を開発中です・・と説明します。

そして、トマトの研究は筑波大学で研究され、ジャガイモの研究は大阪大学で行われており、この分野では日本も世界の最先端にいる・・と解説します。

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あれっ? 大阪大学が遺伝子工学で先駆的な研究をしていることは知っていたけれど、阪大だけかい? ジャガイモの研究は北海道でもしていなかったかな?

このNHKの女性記者は、どこまで調べたうえで解説しているのかな? どうやら遺伝子編集という新しい技術が拒絶されないようにPRすることばかり考えているように見えました。

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ジャガイモは人類を飢えから救った、ありがたい食物ですが、問題が2つあります。一つはエキ病に弱いこと、そしてもう一つはソラニンなどの毒が芽や皮に近い部分にあり、そのために家畜の飼料にもなかなか・・使えないことです。

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この2つの問題は、ジャガイモの関係者にとっては当たり前のことのようで、当然ながら品種改良研究もこの2つの問題の克服が重要なテーマだと聞いています。多分、研究は大阪大学だけでないだろうに・・どうして?

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それはともかく、平成生まれの都会の子供たちは、ジャガイモの毒について、あまり知らないのかも知れません。

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前述の繰り返しになりますが、野で遊び、山で遊び、虫を捕らえて遊んだ昭和の子供たちは、毒について無知でいることは許されませんでした。

マムシとヤマカガシには近づきませんでしたし、白戸三平の漫画で、ハンミョウに猛毒がある事も知っていました。

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熟さぬ青い梅の実にはシアンが含まれ、食べてはいけない・・とされました。

だから病気にならずに大人になれた訳ですが、令和の時代は違うのかな?

大量の食中毒者を出した学校では、当面、学校にカウンセラーだか精神科医だかを常駐させて、子供たちの心のケアにあたるそうですが、どうにも理解できません。

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死者や重傷者がでた訳でもなく、おなかを壊した児童がでたというだけで、どうしてカウンセリングが必要なのか?

そんなことより、身近な草花や野菜、果物、動物にも実は毒があり、注意しなければならない・・と子供たちに教える方が よほど重要じゃないのかい?と私は思います。


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【 泣いて馬謖を斬る というほどでもない その2 】 [雑学]

【 泣いて馬謖を斬る というほどでもない その2 】

 

今、世の中のTV視聴者は、泣きながらの殊勝な記者会見の影響で、宮迫と亮を許す意見が多数のようです。私も涙に弱い方なので、彼らの会見に嘘はないだろうと思いますし、少し同情します。

一方で、芸人に闇営業を勝手にされて、反社会勢力と関係を持たれて、メンツを潰され、挙句に悪者にされてしまう吉本興行も悪玉とするのはかわいそうです。

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では、問題はどこにあるのか

もちろん、詐欺グループや反社会勢力が悪いのは当然ですが、ビートたけしが鋭い指摘をしています。

そもそも闇営業をしなければ生活できない吉本興業の契約はどうなんだろうね?

確かに正論であり、今の芸能界の仕組みに根本問題がありそうです。

しかし、経済の原則も考える必要があります。

人々は面白くもない修行中の芸人の芸にはお金など払いません。目に見える品物と違い、お笑い芸は、一流でなければまったく無価値なのです。漫才もプロスポーツも、エンターテインメントの世界は超一流のプレーヤーだけが、儲けを山分けし、2流以下は貧乏でも仕方ないのです。

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将来を期待して2軍の選手を養うのも企業経営の見識と言えますが、吉本興業の場合、所属する(自称)お笑いタレントはなんと6000人。一方、年間売上高は、500億円台。一人当たりの売上高でみると、1000万円にも届きません。売れっ子タレントに破格の報酬を払うとなると、残りのお金で駆け出しの芸人達に俸給生活者としての生活を保障することなどできません。そもそもハングリー精神の乏しいサラリーマン芸人など、一流の芸人になれるでしょうか?

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そしてビートたけしはもっと恐ろしいことを言っています。

・こうやってTVカメラの前で、真顔で涙を流したお笑い芸人の芸をこれから誰が笑ってくれるかね?

実は、それが大事なポイントです。宮迫も亮も引退するつもりはなく、これからもお笑いで生きていきたいようですが、それは無理なのではないか? 彼らの罪を世間が許しても、お笑い芸人には別の基準があります。 お笑いタレントは一度真面目になるともう元へは戻れないのです。

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昭和の話で恐縮ですが、一世を風靡したお笑いタレントでトニー谷という人物がいました。算盤を楽器替わりに鳴らし、独特のザンス言葉を話した漫談家で名司会者でした。その彼が、ある事件を境に、ブラウン管(古い表現です)から消えました。

その事件とは、彼の子供が誘拐された事件です。彼は全国放送のTVカメラの前で涙を流し犯人に向かって「子供を返してくれ」と訴えました。幸いにして、彼の息子はケガもなく、彼の元に帰りましたが、その日を境に、お笑い芸人としてのトニー谷は終わりました。

彼はハワイに移住し、静かに余生を送ったとのことです。

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涙を流して生き残ったお笑い芸人もいます。落語家だった桂小金治ですが、彼はワイドショーの司会者になり、泣きの小金治とか怒りの小金治と言われてお茶の間(これも古い表現です)の人気者になりましたが、落語家としては終わりました。

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親が死のうが、子供が誘拐されようが、失恋しようが、舞台の上やTVカメラの前では、笑って朗らかにしていなくてはならない残酷な商売がお笑い芸人です。

しかし、生きていれば、悲しみや辛さをTVカメラの前にさらさざるを得ない時もあります。ひとつの巡り合わせとして、そうせざるを得ない立場になったら、潔く涙を流し、そして潔くお笑いの世界を去りましょう。まだ若いのだから、新しい道にも進めます。。

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自分にはお笑いタレントしかできない・・などと甘えたことを言わずに新しい道を切り開いてもいいのです。世の中のサラリーマンには、そうして新しい世界に飛び込んでいく人が多くいます。

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私が宮迫や亮だったら、吉本の社長にこう言います。

・ご迷惑をおかけし申し訳ありません。責任を取って辞めます。吉本には反社会勢力と関係を持ったら引退する不文律があるので、それに従い、別の道に進みます。しかし、私たち2名以外の若手芸人については、処分を勘弁してください。

いずれ、詐欺被害者や世間の皆様にもお詫びする機会があれば・・と思いますが、今会見すれば、言い訳や弁解になりかねないので、引退後、時期をみて行います。会社にはこれ以上のご迷惑はおかけしません。

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もし、潔くそう語って、会社を離れられる人物なら、きっと別の世界でやり直せます。今回の件は小さな躓きだったと、後で笑えるでしょう。

しかし、吉本が提案した処分撤回に喜んで飛びつき、再びお笑い芸人に戻ろうとしても、こちらは多分うまくいかないでしょう。おそらく2流のままで終わるでしょう。

 

お笑い芸人が、公の場で泣いてしまうというのは、そういうことだと私は思います。

 

以上


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【 泣いて馬謖を斬る というほどでもない その1 】 [雑学]

【 泣いて馬謖を斬る というほどでもない その1 】

 

あまり愉快な話題ではありませんが、吉本興業のお笑い芸人の愁嘆場が報道されています。闇営業で詐欺グループからギャラをもらっていたとか、反社会勢力と宴席で写真を撮ってお金をもらっていたとか、そのお笑いタレントが吉本興行から規約解除(クビ)になるとかならないとか、馘首されるタレントが泣きながら会見し、それを受けた吉本興業側も、社長が涙を流しながら会見してお詫びするなど、TVのワイドショーは当分話題に困りません。

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宮迫某とか、ロンドンブーツ12号の亮・・と言われても、実はピンと来ません。多分吉本でトップクラスのお笑い芸人ではないのでしょう。

最初の報道では、彼らが特殊詐欺グループのパーティーに闇営業で呼ばれ、相当額のギャラを貰っていたのに、それを隠し、吉本興業の最初の聞き取りではギャラの受け取りを否定し、後でそれが嘘と判明した・・ということでした。

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普通はそれだけで、一発解雇でしょう。彼らの世界は普通の企業とは違うのでしょうが、一般企業とある程度のアナロジーはできます。

もし、一般のサラリーマン(ヒラでも管理職でも執行役員でも同じです)が会社のトップにお金の絡んだ虚偽の報告をして欺いたとなると、普通はクビです。しかも、後になってから白状するとなると、TV番組制作現場は混乱し、CMの契約でも莫大な損害が生じる訳で、損害賠償を請求されたり、背任で訴追もありえます。

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しかし、これらの悪事が露見しても宮迫と亮は自分から退職願いを出した訳ではないようです。そしてまだお笑い芸人の世界に色気があるのか、引退はしない・・とのことです。

彼らは退職願を出す代わりに、記者会見で世間にお詫びする機会を与えてくれ・・と会社に要求し、拒絶されます。

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これはある意味で仕方のないことです。もし記者会見をすれば、そこで2人は世間と詐欺被害者に対して涙ながらに謝るでしょう。その結果、彼らの罪は許され、善人として扱われることになります。

これは一種の「禊ぎ」です。本来「禊ぎ」は神によって清められ、許される行為ですが、神なき国になった今の日本では、一般大衆や選挙民が神を代行し、許しを与えます。

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日本の芸能界は「お客様は神様」ですから、TVカメラの前で涙を流せば許されるのです。宮迫と亮、そして彼らの弁護士がそれを狙うのは当然です。しかし、吉本興業側はそうはいきません。

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宮迫らが会社に白状したあとも、吉本はギャラの受け取りのことを暫く隠そうとしていました。今度は吉本が悪者になります。宮迫と亮は、「ギャラを貰ったことを白状したのに、隠し続けようとした会社も同罪、今度は悪玉になりますよ」と言える訳で、一種の脅迫に近いことになります。

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失礼な言い方ですが、世の中の悪党・・は、いろいろな手段で、被害者あるいは善玉の側の人間を悪玉側に引きずり込み、抵抗できなくするものです。繰り返しになりますが、記者会見すれば、禊ぎを済ませた2人は善玉として同情され、一方で吉本興業は悪玉になります。

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しかし、会見を止めようとした吉本興業の社長の対応は非常にまずかったのです。彼は危機管理のイロハを知りません。

会見を止めさせたいあまり、「会見をするなら、2人以外に事件に関わった芸人すべてを解雇するぞ」と脅したようです。この発言のために、立場は逆転し、同情されるべき善玉は宮迫と亮で、悪玉は会社になってしまいました。

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芸人の世界は、親分と子分、先輩と後輩の人間関係が非常に重要だそうです。先輩は後輩をかばい面倒を見る一方、後輩は先輩を慕い、尽くすという構図です。だから後輩の若手芸人もクビにするぞ・・と脅されれば、今度は宮迫と亮が会社に歯向かう口実ができます。

本来、会社に陳謝しなければならない2人が、会社に抗い、会見を開く口実を得たのです。

「僕らだけなら仕方ない。でも『可愛い後輩を路頭に迷わすぞ』と言われたら・・」と語るだけで後輩思いの善玉になれます。

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では吉本の社長はどう言えばよかったのでしょうか?

・会社に嘘をついた責任は極めて重大。2人の契約解除は仕方ない。

・芸能界の我々がどれだけ、反社会勢力と縁を切るために努力しているのか理解しているのか?その努力を無にする行為だけは許せない。

・最も重い処罰では、罪びとに弁明の機会は与えられない。言いたい事もあろうが、その機会を与えないのも処罰の一環と考えよ。

2人がその条件を受け入れるなら、その代わりとして、残りの若手芸人達の罪は問わないことにしよう。君たちが全てを引き受けて、若手芸人を助けるのだ。

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もし、こう言われれば、後輩を助けたいという大義名分はなくなりますし、宮迫も亮も会見を開けなくなったはずです。本当は自分を守るための記者会見でも、「後輩だけは許してください」と言う予定だったのを封じる訳です。

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そして吉本の社長はこう続けるはずです。

・会社に功績があり、かつ実力のある2人を斬るのは忍びないが、反社会勢力に対する毅然とした態度を示す必要がある。だから泣いて馬謖を斬るが、君たちに本当の実力があれば、いつか復活するはずだ。その時は、大手を振って吉本に戻ってきたまえ。歓迎しよう。

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現実には、関西のお笑いの世界は吉本興業の寡占化が進んでいますから、吉本を離れた芸人の復活は現実的ではありませんが、そう言われたら、2人は何も言えなくなったはずです。

 

2人から、「実はギャラを貰っていた」と真実を告白された時点で、時を移さず、上に書いた通りの言葉をかけて処分していれば、吉本興業を揺るがすような事態にはならなかったはずです。

 

以下、次号


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【 お休みしていて申し訳ありませんでした 】

私事でありますが、今年の6月に岡山県に引っ越しました。
その際、インターネットの契約変更やフレッツ光の工事に手間取り、
暫く、私用でのインターネットがスマホだけになっておりました。
その間、「笑うオヒョウ」も更新できなかった訳で、ご迷惑とご心配を
おかけしました。
書き掛けが10本ほどたまっております。徐々に更新してまいりますので、
以前と同じようにご覧いただければありがたいと存じます。
笑うオヒョウ こと 赤井芳弘

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