【 The grapes of wrath わが心のルート66 その2 】 [アメリカ]
【 The grapes of wrath わが心のルート66 その2 】
今、廃れつつあるルート66はハイウェイパトロールのドル箱になっています。米国にはダブルニッケル(つまり時速55マイル)という速度制限があるのですが、ルート66を訪れる観光客はしばしばスピード違反をしてつかまります。懐かしのTVドラマをイメージして走っていると、とんでもない災難に会うのです。 そして日本人旅行者も例外ではないようです。
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そう言えば、“ルート66”と同じ頃に、“ハイウェイパトロール”というドラマもTVで放映していました。 このドラマに登場する警官は格好良くて正義漢で、ネズミ捕りなんかしなかったけれどなぁ・・。
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そして、もうひとつアドバイスを・・。
ルート66を走るのなら、やっぱりスポーツカーに限ります。それもオープンカーがいいです。理想を言えば、コルベットの1964年型が最高です。いくら故障が少なくて米国での評判が良くても、トヨタカムリやニッサンアルティマではダメです。それらは高速道路のドライブに向いており、それなら、日本の高速道路でもいいのです。
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走っている間のBGMは、ナットキングコールの”ルート 66”です。 松任谷由美の“コルベット1964”もいいかも知れません。
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では、オヒョウもいつか、米国のルート66を旅する事があるのか?と訊かれたらどう答えましょうか? 私にその予定はありません。
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人生には、時間に余裕はあるけれどお金に余裕が無い時期と、お金に余裕はあるけれど時間に余裕が無い時期の両方があると言いますが、人それぞれです。
仕事をリタイアして、人生の収穫の時期を迎えた人には、幸運にしてお金と時間の両方に余裕を持つ人がいて、温めていた計画を実行できます。それはご同慶の至りですが、しかし、オヒョウのごときプロレタリアートには、お金と時間の両方とも余裕が無い時期ばかりが続きます。リタイアした後の旅行を算段することはできません。
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しかし、それでも私がルート66を旅行することをイメージしてみます。 その時は、スポーツカーではなく、壊れかけたオンボロの農業用のピックアップトラックに乗り、破れた麦わら帽子を被り、ヨタヨタと南部の砂漠地帯を走ることになるでしょう。
そして、その時のBGMはナットキングコールのルート66ではなく、リパブリック讃歌の“権兵衛さんの赤ちゃんが風邪ひいた”になると思います。
私がイメージするルート66はそういう世界です。
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