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【 飯山小菅神社の火祭 その2 】 [長野県]

【 飯山小菅神社の火祭 その2 】 

小菅神社の講堂に座って、午後のスケジュールを待っていると、やがて人が集まりだしました。 予定では午後1時からお神輿が繰り出して、里宮から講堂まで登ってくるはずです。

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里宮と講堂は隣接していて距離はいくらもありませんが、高低差があり、一度参道を下って、境内の外に出てから、スイッチバックのように、戻ってくるのです。 しかも、途中には石段があり、 重量級の立派なお神輿の移動には時間がかかります。

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お神輿の行列の出発時、および移動中に様々なパフォーマンスというか芸能が披露されるはずだ・・・とY博士が説明します。彼は地元の人よりもこの祭りに詳しいのです。

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実際、里宮の前には舞台があり、舞が舞えるようになっています。勿論、鶴岡八幡宮で静御前が舞ったほど立派な舞台ではありませんが・・・。そして雅楽のお面のようなものを被った人が現れましたが・・・・、何もしません。

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お神輿を蔵から出して、担ぎ出す儀式にも、リハーサルが無かったせいか、もたもたしていて時間がかかります。 そのお神輿を見て、あれっ?と思いました。 お神輿の屋根には、真言宗などでシンボルにする法輪が描かれています。

mikoshi.JPG

「これは神仏習合のお神輿なのか・・面白い」と、斜め上から写真をパチリと撮ると、老婦人の声がします。

「本当はね、神様の上から見物するなんていけないのだけれどね」と言いながら、自分も写真を撮ったり、祝詞をボイスレコーダーで録音したりしています。 不思議な人です。

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3年に1回のお祭りということで、ビデオ撮影、写真撮影、録音に余念のない人がたくさん集まっています。 最近、鉄オタとかいう鉄道写真マニアが増えていますが、その次はお祭りオタの時代でしょうか?

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参道を下るお神輿の行列は進んだり、後戻りしたりして、ゆっくりと移動します。 その途中で舞を舞ったり、狂言や漫才のようなパフォーマンスがある・・・・と思ったのですが、ありません。

様々な装束の人々が並んでいるのですが、ただ歩くだけです。

gyouretsu03.JPG

梅雨明けの蒸し暑さの中、行列の人々には、それぞれお付きの人がいて、傍で扇でおあぎ、風を送ります。それは結構なのですが・・・お付きの人は写真撮影の邪魔です。

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「 なんだか、聞いた話とは違うなぁ。ちょっと肩透かしだよ 」と思いながら、オヒョウは杉木立の中をショートカットして、講堂に戻りました。その前には2本の巨大な柱松が立っています。中央には、踏み台となる、大きな石が置かれています。

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やがてお神輿の行列が講堂前に到着し、蔵にお神輿が納まります。

3年後に、再びこの祭りを行う際、またお神輿は里宮から講堂に 移動する訳ですが、それまでに誰かが、こっそり里宮に戻すのかな? でも重たいし、大変だろうな・・)

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お神輿が安置されるのと同じ頃、ぞろぞろと人が集まりだし、広場で柱松を取り囲みました。 300人程度はいるでしょうか・・。まさに老若男女です。 

地元のケーブルTVがインタビューをしています。ある女性は、インタビューに対して

「飯山出身で、今は県外で暮らしているが、このお祭りにあわせて帰省した。この伝統あるお祭りを誇りに思う・・」と答えています。 実に優等生的な発言です。

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なぜか北信濃を回っているというお遍路の老人もいて、S大学の先生となにやら話をしています。 なんだかちょっと偉そうです。そのワイワイガヤガヤの中で、いよいよお祭りはクライマックスで、柱松への点火競争が始まるはずです。

Henro01.JPG

しかしなかなか始まりません。 

以下 次号


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コメント 2

Dr.Y.

すみません、私だけ書き込んでもしょうがないかもしれませんが、一言。
午後1時からの神輿行列、私が何かパフォーマンスがあるらしい、と言ったのは、神輿が階段を下りる時に前進したり戻ったり、といった動作があるらしい、ということでした。前に見た時、良く確認してなかったので..... 今回も、少し離れた所から見ていたので、大して盛り上がっている感じがしませんでしたが。舞のような芸能がある、と言ったつもりはありませんでした。

それから、神輿は午後4時過ぎにひっそりと里宮に返されます。前に見た時、それは確認ずみです。あと、たしかに“お付きの人”は撮影の邪魔でしたね........(追伸)伊勢熊野は行ってみたいですね。
by Dr.Y. (2010-08-02 08:33) 

笑うオヒョウ

Dr.Y様 コメントありがとうございます。

そしてコメントありがとうございます。
すでに紀伊半島の旅行については、川崎のご隠居と一緒に吉野を散策する事にしております。 貴兄とは熊野古道などを歩いてみたいなと思います。

なんだか遊びに行くみたいですが、私にとっては正念場の仕事の場所です。
またのコメントとお待ちします。
by 笑うオヒョウ (2010-08-02 22:35) 

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