【 黄色賓館 その1 】 [中国]
【 黄色賓館 その1 】
先日、中国製の工作機械の不具合点を修理する為に、中国のメーカーから技術者を2人呼んで修理して貰う事にしました。 機械修理関係はオヒョウ担当業務外ですが、中国人と話ができるという事で、オヒョウも顔を出す事になっていました。 予定はそれだけだったのですが・・・、彼らの来日前に突然、担当部門の同僚から電話がかかってきました。
「オヒョウさん、助けてください。うかうかしていたら、ホテルの空室がなくなってしまいました。彼らを泊める宿がありません」
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実は、J市の城跡にあるT田公園は夜桜の名所です。桜の季節には観桜会が開かれ、全国から人が集まります。 彼らが新潟空港に到着するのは土曜日。 観桜会期間中の最初の土曜日は、一年中で最もホテル予約が取れない日です。 会社関係でよく利用する数軒のホテルは、全て満室なのだそうです。
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そこで私に電話してきたのですが・・・
「そりゃ、単身でアパートに暮らしている僕の部屋に泊めさせてくれ・・という事かい?」
「まさか、冗談を。 インターネットを駆使して空室を探すのなら、オヒョウさんが一番早いですから・・、お願いするのです」
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おだてられると、すぐにその気になるオヒョウは、すぐにネットでJ市のホテルを検索しました。
「 なんと、この街にはこんなにたくさんホテルがあるのか・・」
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会社関係でよく使うホテルは、既に満室である事を確認しています。ネット上で空室状況が確認でき、予約できるのは比較的大手か、チェーン店になっているホテルですが、目的の土曜日は、全てのホテルが満室の表示です。
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そうなると電話番号とFAX番号、地図と外観写真だけが掲載され、ホームページを持たないホテルを探す事になりますが、それも結構数があります。
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その内の1軒に電話をし「シングル2名で宿泊予約をしたいのですが」というと、
「 はあ、シングルでご予約ですか? 」となにやら不思議そうな、困ったような返事です。
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これはどういう事か?・・・ ああ、そういう事か!と、合点しました。オヒョウが掛けた電話の相手は、俗に言うラブホテルだったのです。
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勝手の分からぬオヒョウは、上越市にこんなにホテルがあるのか!と驚いたのですが、その内の相当数はどうやらラブホテルだったようです。なぜか、高速道路のインターチェンジ近くに乱立するそれらのホテルの外観を思い浮かべながら、
「利用目的を単一の事柄に限定した宿泊施設など、他の国にはないだろうな・・・」と思いました。
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いや、しかし、あったのです。中国にも。中国では、その目的に限定した宿泊施設を黄色賓館と言います。なぜかは、知りませんが、中国では、性的な意味や、わいせつな意味を持つ色は黄色なのだそうです(日本でいうところのピンクに近いのか?)。しかし、黄色賓館は、外観上は普通のホテルと同じです。
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オヒョウのような、その道に全く疎い者、外国人には見当がつきません。でも一度、昆山の街を走っていて、運転手君が教えてくれたのです。あるホテルを指差して、
「オヒョウさん、あれは黄色賓館ですよ」
「どうして分かるの?」
「だって、隣にカラオケ店があるでしょう」
「ええっ?なんでカラオケが関係あるの?」
どうも、さっぱり分かりませんが、これについては次号で説明します。
お早うございます。
雑学の類かも知れませんが「博識」にパチパチ。
面白く読みました。
by 夏炉冬扇 (2010-04-21 06:57)
夏炉冬扇様 コメントありがとうございます。
黄色賓館については、話が若干発散しますが、数回に分けて書く予定です。
引き続きコメントをお願いします。
by 笑うオヒョウ (2010-04-21 12:00)