【 玻璃と瑠璃 】 [航空]
【 玻璃と瑠璃 】
http://www.news24.jp/articles/2010/04/13/10157259.html
50年前のガガーリン少佐の「地球は青かった」も名言ですが、彼女は青ではなくラピスラズリの色で例えたわけで、表現が豊かになったといえます。 女性飛行士らしい美しい表現だと思います。
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オヒョウは子供の頃、TV番組の主題歌に登場するルリ色とはどういう色なのか分からず、いろいろ想像したことがあります。ラピスラズリなどは、その存在さえ知りませんでした。
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その山崎直子さんの記事と同じタイミングで、産経新聞に面白い記事がありました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100408/trl1004081933006-n1.htm
次女の名前に「玻」という漢字を用いて、玻南(はな)と名付けようとしたところ、役所に人名漢字に無いという理由で拒否され、それを不服とした父親が最高裁まで争ったというのです。
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どうでもいいけれど、最高裁の判決が出るまでには、相当長期間かかったはずです。その間、次女は無戸籍だった訳で、学校にも入れなかったはずです。国民の三大義務の一つ、教育を受けさせていなかったのでしょうか?娘の幸福を考えたら、ありえない行動のように、オヒョウには思えます。
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原告である父親は「仏教の七宝に数えられる玻璃(はり)は大切な宝物で、『玻』の字からは宝物の意味を貰い、それから旧約聖書に登場する模範的な女性ハンナからその発音をもらった」と説明しています。
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なるほど、彼にはありあまる教養があって、それを子供の名前に使って示したいのでしょうが、あまりに滑稽です。
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オヒョウは仏教には無知ですが、七宝焼きを作っていた頃があり、エナメルの美しさは理解します。しかし玻璃(ぽーりー)は中国語ではただのガラスの意味です。娘が将来、漢字のふるさと中国へ行った時、自分の名前が宝石でも水晶でもなく、ガラスの意味だと知ったら、ちょっとがっかりするかも知れません。
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彼女の名前が、玻南でなく、ルリ色から名前を取った瑠南(るな)だったら、役所は受け付けたかも知れませんが、父親はあくまでハンナにこだわったのでしょうね。
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この父親が仏教にも詳しく、旧約聖書にも詳しいことを、娘の名前を通じてひけらかしたいというのなら、ハタ迷惑な衒学趣味というべきでしょう。それならオヒョウも見苦しい知ったかぶりで応じます。
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オヒョウは旧約聖書には詳しくありませんが、ハンナ、ハナ、アンナ、アナといった名前が、ヨーロッパの女性に多くあることを知っています。ユダヤ人にもアーリア人にもあります。
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一人、有名なハンナを挙げろと言われれば、ナチスドイツの空軍ルフトバッフェの女性パイロット、ハンナ・ライチェを挙げたいと思います。ルフトバッフェのマスコット的存在だったハンナは、戦争末期に日本の神風の様に、体当たり特攻用の飛行機を考案し、そして自分は乗らずに、同僚の男性パイロットに、それで特攻をするよう慫慂しています。戦後も彼女は生き延び、アメリカのアメリア・イヤハートと並んで、女性パイロットの草分けの様に言われていますが、オヒョウは彼女を嫌いです。
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繰り返しになりますが、旧約聖書のハンナは知りませんが、オヒョウの知る最も軽蔑すべきドイツ人女性の名前もハンナです。
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私の祖父が語ったことですが、子供の名前に難しい漢字を使ったり、偉そうな名前を使うべきではない・・との事です。 祖父が言うには、
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難しい漢字を使うというのは、親の教養を自慢したいだけだろうが、実は読めなくて周囲の人を困らせるだけだ。漢字の画数が多ければ、書くのも大変だし、メールを打つ時の漢字探しも大変だ(この部分はオヒョウの考えです)。
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普通の平凡な名前の人が、出世して偉くなっても、なにもおかしくないが、まるでお殿様かお公家さんの様な名前を付けた人が出世せず、庶民のままだと、これはとてもおかしい。
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だから平易な漢字を用いて、ありふれた、しかし親の思いのこもった名前を付けるべきだ・・・。オヒョウが二人の子供に付けた名前は、ごくありふれたものです。
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日本人二人目の女性宇宙飛行士山崎直子さんも、ごくありふれた名前ですが、自分の夢をかなえ、素晴らしい人生を送っています。そういえば彼女は東大の航空学科の出身ですから、伝説の女性パイロット、ハンナ・ライチェの事を知っているかも知れません。
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玻南(はな)ちゃんだって、漢字にこだわる必要はありません。名前の漢字には関係なく、自己実現の機会はあるはずです。もっとも無戸籍状態で学校に入学できなければ、宇宙飛行士になるのは難しいでしょうが。
最高裁まで争うのもどうかと思いますが、
これくらいの漢字も使えない、というのも…。
画数が多すぎるわけでもないし…。
読み方が変なわけでもない、漢字の意味が不適切というのでもなし…。
ある程度の規制は必要でしょうけれどね。
by おじゃまま (2010-04-17 15:34)
おじゃまま様 コメントありがとうございます。
私も息子の名前に麟の字を用いようとして断念したことがあります。
当用漢字や人名漢字に、どの範囲まで認めるかは、その時代で変化すると思います。 ワープロやパソコンの能力が高くなりJIS第二水準を超える範囲の漢字も使われるようになれば、増えるものと期待します。当用漢字は1000字強、一方、中国で新聞を読もうとすると、普通に3000字の漢字を知らなければなりません。毛沢東語録には6000字が登場します。それだけの漢字を知らなければ、文盲だとするなら、日本人の大半は文盲です。 またのコメントをお願いします。
by 笑うオヒョウ (2010-04-18 20:43)