【 環境原理主義者達 】 [雑学]
【 環境原理主義者達 】
原理主義・・・という言葉がいろいろな場面で用いられています。もともとは米国の南部に暮らす素朴な人達をキリスト教原理主義者と呼んでいました。原理主義(Fundamentalism)、原理主義者(Fundamentalist)と言えば、彼らの事でその考えは、原点回帰です。いろいろな宗派が乱立し、多くの解釈がなされるキリスト教において、原点に立ち返って聖書に書いてある内容だけを信じようという考え方です。
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それはそれで結構ですが、聖書にある事を絶対の真実または公理と考えてしまうとちょっと過激になってしまいます。例えば、天動説を唱え、地球は丸くなく大地は平らだと信じたり、学校の教科書に、ダーウィンの進化論を載せるなら、聖書の天地創造の話も教えろと強要したりします。オヒョウは最初、パロディだと思っていましたが、彼らは真剣なようです。
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上記の通り、少なくともオヒョウが学校にいた頃までは、原理主義者といえば、アメリカのキリスト教原理主義者の事だったのですが、いつの間にか他の宗教にも使うようになりました。具体的にはイスラム原理主義者という存在です。 コーランに忠実であること、イスラム教の教義に従う事を第一番に考え、他の宗教を否定するだけでなく、分派したイスラム教の諸派とも一線を画す人々のようです。
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しかし、正直なところ、いわゆるイスラム過激派とどう違うのかよくわかりません。 そして最近は、いろいろなものにこだわる人達を原理主義者(Fundamentalist)と呼ぶようになりました。この言葉はどちらかというと否定的な意味で用いられますが、単にひとつの事柄にこだわるというのではなく、一つの経典や一つの価値観を盲目的に信じて、その価値観に沿った行動を再優先とし、他の一切の価値観を受け付けない・・という人です。
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そして最近はやりなのが、環境原理主義者です。
鳩山首相は「本当は、人間がいないのが地球には一番優しいのだろうけど」と本音とも皮肉ともとれる発言をしています。もし本音だとしたら、価値観の倒錯と矛盾に満ちた言葉と言うべきです。目的と手段が逆転した例えとして、「健康の為なら死んでもよい」というジョークがありますが、それ以上でしょう。
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「地球に優しい・・・」とはそもそも何なのか?最近はやりの、なになにに優しい・・という表現を不快に思うのはオヒョウだけではないかも知れませんが、そもそも人間が環境の善し悪しを判断する訳ですから、人間の存在しない世界で環境の善し悪しもありません。
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地球ができたころは、高温で硫酸の雨が降っていた・・・という話もありますが、その時代と、緑と酸素と青空におおわれた現在の地球のどちらがいいか・・というのはナンセンスです。我々は、地球環境を人間が暮らす上でどちらが適しているか・・で考えるしかありません。だから人間が棲む事で、環境にある程度の影響を与えるとしても、認めるしかありません。
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同様に、人間以外の生物の権利をあたかも人間と同じ様に考えるのもナンセンスです。ノアの方舟に乗った全ての生物種は同等の権利を持つ・・・というのはおかしな話です。中国では人を殺しても、必ずしも死刑になる訳ではありませんが、パンダや野生のトラを殺すと高確率で死刑になります。 南氷洋のカルト活動家は人間の命よりクジラの命を大切に考えているのかも知れません。
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話が脱線しましたが、いわゆる原理主義者には、価値観の倒錯や、手段の目的化がしばしば発生します。それは論理的思考が停止するからでしょうが、環境原理主義者が「とにかくCO2排出はいけない」と声高に叫ぶのは、まさしく原理主義的と言うべきでしょう。では、CO2排出量を、実際にどうやって把握し、削減実績をどうやって把握したらいいのか? これは実は簡単ではありません。
それについては、次号で申し上げます。
写真はまだオムツをしていた頃の長男です。今年大学受験です。隣の犬はテッチャンという名のコリーでこの犬を飼った人は皆さん、大会社の役員になるという縁起のいい犬です。残念ながら、オヒョウが飼う事はできませんでした。
大学受験、頑張ってください。
by おじゃまま (2010-02-15 16:47)
おじゃまま様 コメントありがとうございます。
本人は、今日も某大学を受験したようです。
あまり詳しく言いますと、本人のプライバシーに触れますので、
ブログでは申し上げられませんが、おじゃまま様からの
応援があったことを本人に伝えます。
またのコメントをお待ちします。
by 笑うオヒョウ (2010-02-15 20:35)
こんばんは。
大学受験、いい結果になりますように。
by 夏炉冬扇 (2010-02-15 21:04)
夏炉冬扇様 コメントと励ましをありがとうございます。
いずれ、春になったら、結果をブログでご報告せねばならないと思っております。 本人は嫌がるでしょうが。
またのコメントをお待ちします。
by 笑うオヒョウ (2010-02-15 23:57)