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【 笑うオヒョウは活字に成りうるか? 】

【 笑うオヒョウは活字に成りうるか? 】 

先日、夏炉冬扇さんから、コメントを頂きました。オヒョウの雑文を活字にしてはどうか・・?との事です。ありがたいアドバイスで、私なりに少し考えました。そこで推察するに、このアドバイスには2種類の意味があるかと思います。

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1.責任所在を明確にせよ。

インターネット上のしかも匿名の文章では、かなり無責任でいい加減な事も書けます。でも特定個人に対する評価などを記す場合は、責任の所在を明確にして発表すべきで、それならブログより紙の媒体に著者名を書いて公にする方が適当です。

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特に、最近の「笑うオヒョウ」は、かなり個人攻撃をしています。もちろん、対象は公人に限られ、故人の場合もありますが、それでも読み手が名誉毀損の匂いを感じるならば、ネットでなく活字にするのが、確かに筋かも知れません?

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2.ユニークな視点の考え方を多くの人に知って貰うべきだ。

笑うオヒョウの視点・論点は、他の人の思考とはかなり異なり、風変わりです。 だから、こんな見方もあるよ・・・と、他の人にも知って頂ければ、面白いと思われる場合もあるかと思います。そのためには確かにマイナーなブログより、活字の方がいいかも知れません。

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しかし、ここで問題が幾つかあります。 

1.二次情報の比率が高い

私の雑文は、自分自身が経験した事、会話した事を記す場合と、本で読んだり他人から聞いた内容を受け売りで書く場合の2種類があります。 基本的に創作はありませんが、伝聞情報については、完璧な裏付け取りはできない場合が多いのです。他の本からの引用、孫引きについては、極力、出典と著者を明らかにするクレジットを入れますが、古い情報については定かではありません。

例えば、以前読んだ半藤一利さんの本に書かれていたけど、どの本の何ページだったか記憶していない・・・などいう場合「半藤さんによれば」としか書けません。 その様な不確かさが活字の場合、許されるのか?

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例えば、東條英機に関する雑文は、数冊の本からの引用、孫引きと、同じ時代を生きてきた人からの伝聞に基づいています。まさに「講釈師見てきたような嘘をつき」で、リアルタイムにオヒョウが見聞きした内容ではありません。それなのに一次情報であるかのような書き方をしているのは、一種の詐欺であり、いつもオヒョウは後ろめたいのです。孫引きについては、引用元の著者にことわる必要があるのでしょうが、それについても川島四郎教授は既に故人ですし、公知と言える事情についても引用の諒解が必要なのか・・・、かなり迷います。 著作権者の諒解を得ずに本を上梓する事はできるのか?

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二次情報だけで構成される文章など無意味であり、書かなくてもいいではないか?・・という意見もあります。しかし、世の人々が一つの見方に集まり、別の観点から見る事を忘れている時、思わず「こんな見方もありますよ」と他人の情報を使ってでも、訴えたくなるのが、私の悪いところです。 天邪鬼で、必ず、逆説で考えたり、他人と違う意見を言ってみたくなるのです。

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2.自費出版は高い!

それなら、自分自身が経験したこと、つまり半径3m以内で発生したデキゴトロジーを面白おかしく(嘘はだめですが)書いて、他人様に読んでもらえばいい・・とも思います。その場合、十辺舎一九型の文章になります。

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実は、私は、海外に暮らした頃、中国でも英国でも、全てが物珍しく面白く思われ、かつ愉快なエピソードもたくさん経験しました。だからその頃の雑文には、二次情報ではない自分の体験談がたくさんあります。しかし、一市民の身辺雑記を、お金を払って読む人がそういるとは思えません。 一方で自費出版にかかる費用はかなり高く、友人に尋ねると、100万円単位で発生します。 うーむ これは難しい。

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それに自分の私生活を曝け出しますから、周囲の人達のプライバシーを明らかにする場合もあります。皆さんから諒解を得るのは大変だろうな・・と考えると、活字にする難しさを感じます。

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基本的に、オヒョウのブログでは、登場人物が特定できないようにイニシャルを使ったり、あだ名を使って、工夫しています。 しかし、読む人が読んだら「全部バレバレじゃないか」と言う事です。 具体的にはオヒョウの家内が読むと、登場人物の9割以上を特定できたそうです。これは記載内容にフィクションがない証明でもありますが、これでオヒョウの本名をあかし、ブログの登場人物も全て明らかになると・・・ちょっと大変です。 昔の私小説作家ほどの度胸をオヒョウは持っていないのです。

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活字にする時は、内容を吟味し、他人に迷惑がかからない様にしなければならない・・・・、いや、その前にお金を貯めなければならない・・・・。

「笑うオヒョウ」が活字になるのは、遠い将来になりそうです。


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